りんごを発酵させてつくるお酒、シードル。国によって呼び名も、造り方の流儀も少しずつ違います。ここでは、その歴史と文化、つくり方の基本をご紹介します。
同じ「りんごのお酒」でも、生まれた土地によって呼び方が変わります。読み方の違いは、そのままお酒の個性の違いでもあります。
古くから、ブドウが育ちにくいヨーロッパ北部のりんご産地でつくられてきたシードル。海を渡ったアメリカでも、独自の発展を遂げています。
ブドウ産地=ワイン、りんご産地=シードルというイメージのとおり、ブドウが育たない北側の土地で発展してきました。ヨーロッパのりんごは日本のものより酸味が強く、酒質もよりドライなタイプが主流です。ワインで例えるなら、海外品種はシャルドネ、日本のふじはデラウエアに近いイメージ。
かつてヨーロッパの植民地だったアメリカでもシードルづくりが盛んで、ホップを加えた「ハードサイダー」が古くからポピュラーです。近年は、そのハードサイダーを模した日本のシードルも少しずつ登場しています。
日本におけるシードルづくりは、戦後まもなく弘前ではじまりました。ここ数年は、日本ワインブームの再来を思わせる広がりを見せています。
朝日麦酒が弘前に「朝日シードル株式会社」を設立。日本のシードルづくりがスタートします。
ニッカウヰスキーが、朝日シードルの事業を引き継ぎます。
ここ数年でシードル醸造所の数が増加傾向に。シードル向けに酸味の強いりんごをつくる農家も、徐々に増えています。
シードルの味わいは、原料となるりんごの品種によって大きく変わります。世界と日本とでは、そもそも「りんご」の前提が違うのです。
生食に向く大きくて甘い日本のりんごと、加工・醸造に向く小ぶりで酸味の強い海外のりんご。その違いこそが、味わいの個性につながります。中でも「ふじ」は甘さNo.1品種で、ハネダシ・プラスのシードルも、この信州産ふじりんごを原料としています。
仕込みから出荷まで、りんごは8つの工程を経てシードルになります。
仕込みから出荷まで、およそ3か月。
甘くて香りの強い、日本のりんご。長野県りんご栽培発祥の地、信州真島で育ったふじりんごを使ったフルーティなシードルをぜひおためしください。